「SHIMODOZONO IS WONDERFUL! BEAUTIFUL! AMAZING!」
「訳:下堂薗のお茶は素晴らしい!美しい!感動的!」
2011年2月24日、ベルギーのマクロビオティック会社「LIMA社」の購買部部長であるシャンタル・アーテンホーブさんが、ショコラティエの夫ニコラス・ヴァネーゼさんとともに、下堂薗のビオファームを視察に訪れました。アーテンホーブさんは、これまで何度も日本を訪れては食材を買い付けてきました。今回は、鹿児島の特産品である葛、椎茸とあわせて下堂薗の有機栽培の茶畑を視察し、買い付けている食材がどのように栽培されているかを確認しました。
ベルギーのバイヤーが鹿児島の特産品を視察するとあって、地元のテレビ局も取材に駆けつけ、賑やかな視察となりました。
「バイヤーとして大切なのは、原産地を訪れ、どう感じるかを知ること。そして、自分の鼻で香りを確かめること。特にお茶というのは日本国内で沢山栽培されているので、選ぶのは難しい。栽培地に出向いて、目で確かめて疑問に思ったことを質問し、その良さを確かめることが重要。そうすることで、買い付けた商品を自信と愛着を持って販売することができるのです。」
LIMA社は、ベルギーをはじめフランス・ドイツなどヨーロッパ19ヵ国で、日本の食材を含む自然食品などを販売しており、ビオファームで栽培された下堂薗の有機栽培茶は数年前から販売しています。
アーテンホーブさんは、運動靴以外の靴は全てプラダという大変おしゃれな親日家。そのおしゃれぶりが話題になり、これまで女性誌などで「プラダをはいた買い付け人」として取材を受けています。この日は土の感触を確かめたいとのことで、残念ながらプラダではない運動靴(といいつつも、アレキサンダー・マックイーンでした!本当におしゃれです!)でしたが、バッグはばっちりプラダでキメていました。アーテンホーブさんによると、おしゃれは仕事をやる気にさせるエネルギーのようなものだということ。ちなみに、夫のヴァネーゼさんの靴はプラダでした。
そのヴァネーゼさんは、「YUZU」というチョコレート会社を経営しており、店名にもなっている柚子など日本の食材を使ったチョコレートも販売しています。下堂薗のお茶は「YUZU」でも販売されており、下堂薗とお茶の水女子大学が協同開発した“ゆず&ミント緑茶”にちなんだチョコレートも最近完成したとのことです。過去において、東京都内の高級セレクトショップやパークハイアット東京のラウンジでも「YUZU」のチョコレートを販売したことがあり、これからもまた日本で販売したいと話していました。
二人は、地元鹿児島のテレビ局の取材を受けながら、およそ1時間かけて視察を行いました。アテンドした下堂薗元(はじめ)専務は、2007年に仕事でベルギーを訪れた際にアーテンホーブさんに会っており、久しぶりの再会を喜びました。そして手塩に掛けて育ててきたビオファームについて、アーテンホーブさんらに丁寧に説明しました。
「ビオファームを始めた時は苦労したけれど、ヨーロッパの人たちに有機栽培の価値を認めてもらっているのだなと実感して、とても嬉しかった。」
これを受けて、アーテンホーブさんは「数多くの茶畑からこの下堂薗のお茶を選んだ理由のひとつは、やはり有機栽培であるということ。有機栽培というのは、未来を開拓するものでもありますから。」と語り、今回の視察が有意義であったことにとても満足していました。そして、鹿児島の特産品をこれからもヨーロッパで広めて行きたいと笑顔で話していました。
LIMA社・購買部部長 シャンタル・アーテンホーブさん
YUZU・ショコラティエ ニコラス・ヴァネーゼさん