フランス東部・アルザス地方。ドイツとの国境ほど近くに位置する大都市ストラスブールから、40分ほど郊外に車を走らせると、のどかな田園風景にたたずむミニチュアのような可愛い街が見えてきます。ここは人口2,000人ほどの小さな田舎町、ヴィッティスハイム(Wittisheim)。この街はずれにあるのが、オーガニックティーの専門店『Les Jardins de Gaïa』(レ・ジャルダン・ドゥ・ガイア、以下ジャルダン)です。
フェアトレードやオーガニックの緑茶や紅茶、フレーバーティーの製造・販売を手掛けるジャルダンは、フランス国内を中心に欧州各国で高い評価を得ている、知る人ぞ知るオーガニックティーの草分け的存在。1994年の設立以来15年以上にわたって、欧州におけるオーガニックティー普及と発展に努めてきました。
日本茶も取り扱っており、下堂薗の有機緑茶はじめ、有機抹茶、緑茶を使ったフレーバーティーなども人気だそう。取り扱うお茶は450種類以上もあり、量り売りでの販売もしています。お茶を詰める袋は100%天然素材のみを使用。無漂白の紙やセルロースのフィルム、溶剤を使わない水性のインクや糊を使う事で、捨てても土に還るようエコが徹底されています。
オフィス兼工場の建物の横には、販売店とおしゃれなカフェが併設されており、ウッドテラスからは日本の枯山水をモチーフにした素敵な庭が望め、何時間でも居座りたくなる居心地の良さです。この日頂いたのは、ダージリンのファーストフラッシュ。紅茶でありながら鮮やかな緑色をしたこの茶葉は、春先の新茶時期にしか味わえないもので、若々しくも体に染み渡る優しい味わいでした。
ジャルダンの従業員は50人ほどで、その9割が女性。とても自然豊かなゆったりとした環境で、皆さんのびのびと仕事しているのがとても素敵でした。